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  1. item砂漠からのレポート [textes/notes/雑記] 2012/7/8

     作曲休止状態に入ってそろそろ1ヶ月、別何も支障はない。  自分が作曲活動というか、DTMを始めたのは大学時代にYAMAHA QY10というおもちゃみたいな音源付き小型シーケンサーを弄び始めた時で、その後就職してからYAMAHA QX3なる単体シーケンサーハードウェアを購入した。  だからもう20年ぐらいDTMをやっている勘定だが、ずっと作曲し続けてきたわけでもない。数ヶ月間音楽を作らない時期とい...

  2. itemAppraesentation (for Cello and Piano) [musique/composition/室内楽曲] 2012/6/11

    異なる二つの主体が、差異と交感と分有の「場所」をひらく。タイトルのドイツ語はフッサールから引いた「共現前」。チェロに新しい音源を用いた。 楽譜: http://www.signes.jp/musique/Chamber/Appraesentation.pdf

  3. item多義性と同一性(人間および音楽の) [textes/notes/雑記] 2012/5/24

     私は40過ぎてなお若い頃の反抗心をひきずっているのか、「同一性」という概念がどうも好きになれない。アドラー - エリクソン流、北米個人心理学式の「アイデンティティ」という概念に高校生ぐらいの頃から私は反撥しており、「なぜ自己を閉ざされたものとして死ぬまで大事に持っていかなければいけないのか?」とあらがった。  立ち止まること、あるいは「自分さがし」などと称してぼうっとひたすら自己言及ばかりするの...

  4. itemピアノのための23の前奏曲 〜 Riverhead Plateau [musique/composition/ピアノ曲] 2012/5/23

    山岳地方。高いところの、水の光景。少し透明なふりをする。 譜面: http://www.signes.jp/musique/Preludes/RiverheadPlateau.pdf

  5. item歴史を意識するということ [textes/思考] 2012/5/8

     いわゆる「未開社会」の成員たちも、部族の共通のものとして「歴史」を認識している。彼らの歴史は一般的に、「○年○月、誰それが首長になった」などといった記述ではなく、世界の始原や文明の始まりを喩的に語りとおす神話の形をとるようだ。  どうやら彼らは「個人の生涯の歴史」に関してはあまり興味がなく、個人史なるものがあったとしても、それは共同体の歴史のなかに組み込まれた付属的なものとして、在る。 「個人史...

  6. itemピアノのための23の前奏曲 〜 Remembrance [musique/composition/ピアノ曲] 2012/5/8

    ほぼ普通の調性音楽。しかし秩序=権力にあらがいたくて、幾つかの「破れ」を仕掛けた。 譜面: http://www.signes.jp/musique/Preludes/Remembrance.pdf

  7. itemピアノ前奏曲「Condor」を公開 [textes/notes/音楽] 2012/4/30

     昨年6-7月に立て続けに書いた「ピアノのための23の前奏曲集」、12音技法を初めて全面的に取り入れた実験作「Discontinuous Lines」を7月末に書いて以来、中断していたが、やっと7曲目「Condor」を追加できた。 「比較的演奏の容易なピアノ小品集」という初期設定を撤回、書きたい書法でガリガリ書いてみた。  オリヴィエ・メシアンの「自由なリズム」書法に触発され、複雑でどんどん変化し...

  8. itemピアノのための23の前奏曲 〜 Condor [musique/composition/ピアノ曲] 2012/4/30

    機械仕掛けの鳥たちのための、リズムの解放。演奏は至難。 楽譜: http://www.signes.jp/musique/Preludes/Condor.pdf

  9. item「セイレーン」が演奏された [textes/notes/雑記] 2012/4/28

     去年「時の生成」を演奏して下さったヴァイオリニスト、前田ただしさんが、4月13日エクアドルのキトにて、私の無伴奏ヴァイオリン曲「Seiren」(2009/12作)を演奏して下さいました。  その時の動画が公開されたので、貼り付けておきます。  今さらというか当たり前のことながら、コンピュータ音源とは全然ちがう、生きて呼吸している音楽になっている。素晴らしい。こんな非才で凡庸なアマチュア作曲...

  10. item「場所」の芸術 [textes/思考/思想] 2012/4/7

     音楽とは「時間の芸術である」とよく言われているのだが、どうもそれはちょっと違うんじゃないかという気がしてきた。  カントも純粋理性批判の中で、感性の原則として「時間」と「空間」を二つの全く異なるアプリオリな系列であると指摘しており、一方アリストテレスなどを見ても、とにかく西洋では「時間」と「空間」を二つの対立する項目と見なす思考型がベースにあるようだ。  しかしB. L. ウォーフ『言語・思考・...

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