インターネット
一口にポストモダンと言っても、論者のパースペクティヴによってさまざまな相を指して言われている。
音楽言論の季刊雑誌「アルテス VOL.01」に載っている、岡田暁生・三輪眞弘・吉岡洋各氏の鼎談の冒頭のほうで、岡田氏が、3月11日の大震災後数日経ってテレビで「愚にもつかないバラエティ番組」なども再 ...(全部読む)
written by nt, 2011/12/12
[textes/思考]
ここ数ヶ月木村敏氏の著作を読みふけり、そのユニークな哲学的(ハイデッガー由来の現象学的)精神病理学に心惹かれている。
木村氏によると、「自己(主体)」は、生物学的個体そのものの「うちに」あるのではなく、個体と他者との「あいだ」に生まれ来る。自己/主体は差異に基づいてしか実存しえないので、自同性 ...(全部読む)
written by nt, 2010/2/10
[textes/思考]
インターネットに流れる新しい言語の形。
すでにブログ・掲示板・チャット・メールといった言語の流通領域は、エクリチュールとしての「HTML」も「作品」も凌駕しているのかもしれない。
言語をとりあえずパロール(話される言葉)とエクリチュール(書かれる言葉)に分けるという、ソシュールによるふるいモデルに沿って言うなら、インターネットで現在飛び交っているのはむしろ、その中間に位置する言語体であるかもしれない。
インターネットが爆発的に普及したとき、それまでは沈黙する大衆にすぎな ...(全部読む)
written by nt, 2004/7/17
[textes/思考]
「残酷な小曲集」用のピアノ曲「トッカータ」が昨日完成し、そのままアップした。
これで5曲が完成したが、今回のは自分でもちょっと気に入っている。標題にある「残酷」の私なりのイメージに近づいてきていると思う。ただしそれを人がどう受け取るかは予測できないし、もうあまり期待もしないようにしている。
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written by nt, 2007/12/28
[textes/notes]
インターネットという領域の中で呼吸するということは、記号たちの成す壮大な宇宙に身を任せ、自らが点となることを意味する。
点
は顔を持たず、名前を持つことも許されない。
もはや生存権も所有権も危うい状態に置かれ、人格は希薄化される。
そこではコミュニケーションも、メッセージを放つ ...(全部読む)
written by nt, 2002/1/10
[textes/思考]