共同体の内部において、共同体の言語(ラング)を用い、コミュニケーションをはかること、これはとても簡単だ。だがそれは、本当の「コミュニケーション」なのだろうか。
だいたい、「コミュニケーション」とは何のことだろう。
他者を他者自体のままに受け取り、自己を愛するようにではなく他者を愛するとい ...(全部読む)
written by nt, 2002/3/1
[textes/思考]
ここ数ヶ月木村敏氏の著作を読みふけり、そのユニークな哲学的(ハイデッガー由来の現象学的)精神病理学に心惹かれている。
木村氏によると、「自己(主体)」は、生物学的個体そのものの「うちに」あるのではなく、個体と他者との「あいだ」に生まれ来る。自己/主体は差異に基づいてしか実存しえないので、自同性 ...(全部読む)
written by nt, 2010/2/10
[textes/思考]
融和しない世界のために書かなければいけない。
同一性ではなく差異を求めること。
差異を解消するために共同の幻想をひっぱりだすのではなく、あらゆる差異を受容しうるほどの強靭な精神をきたえあげること。
(融和しない世界、と書くが、これは絶望ではない。たしかに紛争は絶えないが、紛争の原因 ...(全部読む)
written by nt, 2004/4/4
[textes/notes]