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非=近代へ
多くの「クラシック愛好家」が愛聴しているのは18−19世紀くらいの、たかだか200年間程度栄えた「調性音楽」に過ぎない。
20世紀に冒険心旺盛な作曲家たちが、西欧近代の「調性システム」の破壊を始めると、人々は当惑し、憤激し、「現代音楽は間違った方向に進んでいる!」などと絶叫するのだった。
20世 ...(全部読む)
written by nt, 2007/11/18
[textes/notes]
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死と転生
先日「遺作」として「Context of Water」を公開したが、どうやらまだ死んでないので、生きていて気が向いたときは、ぼちぼち作曲も続けていくしかないかなと思っている。「書かずに生きていけない」なんて気取るような資質は持たないが、「生きているのはひまつぶし」(深沢七郎)であれば、やはり「音楽 ...(全部読む)
written by nt, 2012/12/23
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非-意味へと向かう音楽
何年か前からストラヴィンスキーに本格的に惹かれ始め、CDを買い漁っていた。が、その割にはこの音楽の魅力の本体をつかむことができず、本サイトの批評に記事を書いたのも、つい先日だ。
なぜ人は「春の祭典」ばかりを賞賛し、後年の新古典主義時代・十二音主義時代の作品については沈黙しているのか? この謎に ...(全部読む)
written by nt, 2007/3/10
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音楽というラング
今日、音楽は、共同体のラング(言語)である。
商品化された音楽は細かくジャンル分けされ、それぞれが「シーン」を成し、相当数の愛好者たちを抱えている。こうしてほとんど直接的な接触をもたないまま、メディアを通して共同体が大量に形成され、文化の諸相としての場を設定する。それは人々がLifeを消費する ...(全部読む)
written by nt, 2002/1/26
[textes/思考]
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プラモデルとしての音楽芸術
子供の頃、プラモデルやブロック遊びが好きだった。
組み立てることにひたすら熱中していた。
先日、うつ症状に苦しみながら用事で玩具店を歩いていたとき、プラモデルコーナーにさしかかり、ひらめいたのだった。
音楽の創作もプラモデルを組み立てていたあの頃のように、無心に取り組んでみるとよいのではないか ...(全部読む)
written by nt, 2006/12/13
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サウンドの問題
数日前から新しい曲を、と思い、手がけているのだが、どうもうまくいかない。遅々としてはかどらない。
これはたぶん、根本的なところで、これまでの自分の音楽語法を根本から見直さなければならないほどの壁にぶちあたっているというところだろう。
最近はオウテカの音楽に惑溺し、この路線でエレクトロニック ...(全部読む)
written by nt, 2010/5/15
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しんかいぎょになりたい
昨日のつづき。愛する対象からの愛を拒絶しつづける、リルケの放蕩児のような自分の音楽にうんざりして、やはり絶望せざるを得ない日々だが、疲弊しながら行き着いたwebサイトで、素敵な音楽に出会って、感動した。
ゆうさんの音楽、いいです。
website: http://loversinrubb ...(全部読む)
written by nt, 2010/2/14
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音楽について
そのフロアでは、方向ごとに4つの音楽が同時に流れている。
エスカレーターの降り口はそれら4方向を対角線で結んだ交点に位置し、ここにやってきた人はその地点から歩き出す方向によって、4つのうちのいずれかの音楽を選択したことになる。
それらはどれも大音量であるため、中心に近い場所では複数の音楽が無 ...(全部読む)
written by nt, 2002/1/10
[textes/思考]
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音楽と運動―ベルクソン、バッハ、アインシュタイン
音を次々と連鎖させ、異なる局面を絶えず迎えながら進んでゆく音楽とは、アンリ・ベルクソンのいう「運動」そのものである。
ベルクソンは悟性のはたらきの癖により、「運動するもの」について人はどうしても空間的な認識の枠組みでとらえてしまい、切断しえない運動の軌跡を細かな点の集合として考えてしまいがちだと指 ...(全部読む)
written by nt, 2007/6/19
[textes/思考]
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融和しない世界のための音楽・試論
融和しない世界のために書かなければいけない。
同一性ではなく差異を求めること。
差異を解消するために共同の幻想をひっぱりだすのではなく、あらゆる差異を受容しうるほどの強靭な精神をきたえあげること。
(融和しない世界、と書くが、これは絶望ではない。たしかに紛争は絶えないが、紛争の原因 ...(全部読む)
written by nt, 2004/4/4
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