アルノルト・シェーンベルク
written 2003/9/6 [ updated 2006/6/1 ]
Schoenberg, Arnold (1874-1951)
完全に従来の調性と離れた音楽語法を確立した人物。
しかしその音楽は表現的であり、かつ、知的で精巧をきわめており、美しい。
初期の「グレの歌」などは、後期ロマン派の濃密な表現を十分に体得したもので、この作曲家の資質を明らかにしている。
音楽表現の拡大のため、十二音主義というものを編み出したのだろう。しかし、その音楽にあって見事なのは、あくまでシェーンベルクのロマンチックな美の感覚に由来する。
月に憑かれたピエロ (1912)
類まれな美しさと表出力をもつ音楽。