2017.6東京旅行(1)仮装演奏会
written 2017/6/10
先日、約1年ぶりに東京を訪れる機会を得た。
ピアニスト屋敷華さんの「仮装演奏会&マジック・撮影会」にお招きいただいたのだ。6月4日日曜日18時、東京都荒川区のムーブ町屋。
今回は新千歳空港から初めての格安航空「バニラエア」に乗ったのだが、予想外に乗務員の愛想は良くて、何も問題はなかった。ただちょっと座席が狭くて膝が前のシートに当たりがちで、長時間ならやや居心地悪いかもしれない。また、格安航空だと羽田でなく成田空港に到着するので、その後の移動にちょっと時間がかかる。
屋敷華さんは特殊メイクも得意な方で、昨年のハロウィンの際、ハリウッド的にクォリティの高い特殊メイクでモンスターに仮装し、出かける姿が、TVで紹介されたそうだ。最近は主に米国のホラー映画もよく見る私だが、今回のポスターにも写っているその姿をSNS上の写真で見て「怖い!」と本気で思った。このTVでの反響を受けて、今回は特殊メイク姿でのピアノリサイタルということになったようである。
この演奏会では、お客さんの方も仮装してきて良い(しなくても良い)ということだったが、10人くらいは仮装の方が客席にいて、ハロウィンっぽい感じだった。じっさいにハロウィン時期にあわせ、渋谷とか川崎あたりで大々的に仮装イベントのひとつとして企画したら、もっと凄い数の仮装軍団が来て、凄いことになるかもしれない。この夜にも、かなりクォリティの高い仮装の方が何人かいて感嘆したのだが、どうやら屋敷華さんのご友人らしい。
私は、動画撮影を担当させていただいた。ピアニストのお母様でフルート奏者の屋敷信香さんが、私と同じZOOM Q2n(音楽に特化した小型ビデオカメラ)をお持ちなので、Q2nを2台、それぞれマイクスタンドに設置し、コンサート最中は私自身もiPhoneで客席から動画を撮影した。しかし暗い会場の中で被写体のピアニストへの照明が強すぎて、うまく画質バランスがとれなかった。こういう状況でのiPhoneカメラの設定がわからず、どうも失敗してしまった。
本番では屋敷華さんの特殊メイクは、顔が半分は見えていて、ホラーテイストが薄められていてほっとした。もともと可愛らしいお顔をされた女性なので、このような出番ではこれくらいのメイクがいいのではないかと思った。
プログラムはプロコフィエフ、ショパン、ハチャトゥリアン、ファリャなど。ショパンはちょっと風変わりなところもあったが、全体にしっかりとした明瞭な演奏で、楽しかった。というか、iPhoneで動画を撮る方に夢中になってしまい、リアルタイムでは音楽にあまり集中できていなかったかもしれない(笑)。私の子どもが小学生の頃、運動会で我が子の姿をビデオカメラで撮影するのに忙しすぎて、ろくに競技を見ていないという、あの現象の再現のようだった。
このときZOOM Q2nで撮影した動画は音質が非常に良く、これを現在、1曲ずつYouTube向けに編集している最中だが、この編集作業をとおしてやっと彼女の流麗な演奏を堪能できたという気がする。
夜に彼女と少しお話ししてみたら、裏表無くサバサバと明るく、とても魅力的な女性だった。そのような風通しの良さ、気持ちよさが、ピアノ演奏のスタイルにも表れていると思う。それは素直なストレートで、だれにでも受け入れられるような、明快な音楽である。
ちなみに様々な縁から幸運にも恵まれていらっしゃる方で、TVでのお仕事(音楽面での制作参加、録音、演奏など)をされたり、さらにTV関係での特殊メイクのお仕事も開拓されたりと、たいへん活躍されている。そういった仕事面は、人間関係の円滑なこなし方、彼女自身の素直な明るさが力になっているのだろう。もちろん、陰ではいろいろ苦労されているのかもしれないが。
ピアノリサイタルそのものは1時間ほどで、そのあとはマジシャンKUMAさんのマジックショーと、同時進行で「撮影会」。前述の、屋敷華さんのお友達らしい、ハイクォリティな仮装グループなどがステージに上がって、ポーズを取ったり写真撮影したり、楽しい時間となった。私も華さんと並んでツーショット写真を撮って頂きました。記念。
コンサート後の打ち上げにもお招き頂いて、ピアニスト、フルーティスト、マジシャン、ドラマー2名、歯科衛生士さんなどが入り交じっての楽しい一晩を過ごすことができた。ハプニングもあり、久々に力仕事も出てきたが、大学生時代の飲み会を思い出すような、そんな懐かしい夜だった。
かえすがえすも、お世話頂いた屋敷さんたちに感謝いたします。