あやしい前衛ポップ
written 2009/1/24
ボーカロイド初音ミクを使った「現代音楽ふうPOP」の実験作「 かけら、羽のように (feat. 初音ミク)」が完成したのでアップした。
出来はあまりよくないと思っている。が、ともかく妙なミュージックだとは言えそうだ。
この「試作」は位置的にはニュートラルなポジションにある。
クラシック(あるいは現代音楽)的なものとポップなものとのあいだの。
曖昧である。
ここを出発点として、もっとクラシック的な方に傾いて「歌曲」になっていくこともできるし、現代音楽らしくバラバラに解体してしまうこともできるし、「パレード」の頃のプリンスのように、音をシンプルに切り詰めてラジカルなポップ・ミュージックの方に傾いて行くこともできる。私は、いろいろやってみたいと思っている。
今回のように弦楽四重奏を使ったりするより、素直にエレクトリックなポップ路線の上で、民族音楽的素朴さや他者性との結合を図って行く方がおもしろいんじゃないかと、今は思っている。
とりあえずこの「試作品」、クラシックや現代音楽に通じた方にも、単にポップ好きな方からも嫌われそうだ。
長調でも短調でもない怪しげなコードワークに乗ったヘンテコな歌。おまけに歌詞もよくわからん・・・。
まあ、「実験」だから。
公開してみて幾らか好評だったら動画もつけて(ミクの絵は使いません)YouTubeにでも投稿してみようかと思っていたが、書いているうちに自分でも陰惨な気分になり(歌詞の、救いのない世界観!)、今回はダメかなあ、と思い直した。
ボーカロイドの使い方とか、トータルなサウンドメイキングの点で、もっと鍛え直さないといけない。この路線で行くなら。歌詞と旋律の韻を合わせるのも非常に難しいと実感した。
だいたい、ボーカルの音域高すぎたし。
次はもっとキャッチーなメロディにしようっと・・・。