Pulse第3楽章を公開
written 2007/2/16
Pulse第3楽章を完成させた。
書き始めてすぐに、この曲を書ききるには莫大なエネルギーが必要かもしれない、と思った。が、私のエネルギーは目下のところそんなに残っていないようだった。もっと細かい部分にも手を入れ、より整形するべきかもしれない。しかしこの荒さが、私の心境にマッチしているような気もする。
さてこの楽章、タイトルでは「Dance, Fugue」としたが、リズムはFunkでHip-Hop、しかも堂々と単純ループしながらもジャズの影、主要旋律はRapを参考にしたもので絶えずスケールアウトし、しかも拍子変わりまくりで複雑なフーガを繰り広げる。曲の核心は、中頃に出てくる、先行楽章のテーマなども一斉に呈示される、かつてなく過激な・地獄のようにめくるめく・ふつうに聴いていれば恐らく何をやってるのか理解不可能な、過剰なストレッタ(笑)である。
Pulse全編については譜例を用意して「自作解析」を書こうと思っている。
詳細はそちらに記述するつもりだが、結局私は今回の「冒険」に成功したのか、失敗したのか。
とりあえず私は最後の楽章に至って、或る時期からつづいていた「めろめろな和声進行」からようやく客観的な立場に立つことができるようになったかもしれない。
主にストラヴィンスキーとヒンデミットのしばしば暴力的な「線」や和声、ブリテンの自在な幅広さが私を執拗に魅了してくれたおかげかもしれない。
とりあえず中途半端なMixtureではなく、もっとすっきりとPOPなスタイルや、バリバリにクラシックな音楽を、次は手がけたいように思っている。
でも1ヶ月後に(ほんとの)「転居」を予定しており、実は忙しい。