スティーヴン・キング
written 2003/9/6 [ updated 2006/5/31 ]
King, Stephen (1947-)
キングの面白さは心的なエクリチュールがかなりのリアリティをもっていることに起因すると思う。ほとんどの作品が映画化されているらしいが、ホラー映画は見る気がしない。キングの良さは小説としての質の高さにある。
読むとはまるそのエクリチュールは、ドストエフスキーなみに重量感があるとも言える。
部分的には、ちょっと緩いなと思う箇所もあるのだが・・・。
特に人物の存在感が秀逸で、現代(アメリカ)人の日常的な(ちょっと病弊した)心理をうまく表現しているように思える。
ホラーを嗜好するという心理自体が病的なものかもしれない。