コンペ作曲、およびAnother Circuitのこと
written 2014/10/26
8月以来さかんに作曲(現代音楽系)しているところだが、以前書いたように、すべてコンペティション用の楽曲なので、審査まで公開できない。(応募したコンペのうちひとつは、間に合わなかったので旧作を出した。)
コンペ用に書いた新作の一番最初のは、かなり大急ぎで書いたこともあって、今聴くと自信の持てない出来だが、その後に書いた2つの新作は、私としてはなかなかの力作だと思う。コンペ用に書くということで、いつもより慎重に推敲するし、いずれも5分から10分ほどの、長めのものを時間をかけて作ったのだから、これまでになく力がこもっている。しかも、かなり音楽思考を押し進めながら書いているので、書くごとにそれが深化していく実感もある。
とはいえ、コンペの結果は別問題だ。前に書いたように私は「競争」が苦手で、私なんかより何倍も立派な他人様に勝てる気はしない。
全部落選だとすると、支払った「参加料」(けっこう高いものもある!)はムダな出費ということになるが、コンペ参加によっていつもより充実した作曲を経験することができたので、私自身としては満足するべきなのだろう。
そういえば、ここのサイトで公開しなかったが、今年8月13日に完成させたポピュラーミュージック系の作品「Another Circuit」を、Toupe Mapetoさんのコンピレーションアルバム「stardoppelganger・ドッペルゲンガーの星」に収録していただいた。(9月28日リリース)
下記ページの冒頭の作品です。
https://fushiginaniwa.bandcamp.com/album/stardoppelganger
もともとはこのように、ポピュラーミュージック的な領域で現代音楽ふうなことをやりたいと思っていて、しかしそれなら現代音楽じたいもある程度究めてからでないとダメだなあ、と考え、そっち方面に一生懸命になってみたところ、今やハナからそっちが専門であるかのような顔をするようになってしまったわけである。
まあ、もう少し現代音楽のコンペ応募を続けてみる。あと数ヶ月くらい?
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるっていうけど、どうだかねえ。
季節はいよいよ冬になる。