インヴェンション2集第1曲を公開
written 2007/4/23
即興的に書きあげてしまった「インヴェンション第2集-第1曲」をアップ。
せっかく第1集が調性に根ざしポップな通俗性をも悪びれずに取り入れて、数名の方々に好評をいただいていたのに、今度はちょっと「現代音楽調」である。
この曲の冒頭主題はそもそも「わたべ歌風」を意識しており、民俗音楽にありがちな音程に固執している。しかし、ただちに音楽は脱臼し、あらぬ方向へと舞い上がっていく。この落ち着かなさは、やはり神経症的というべきかもしれない。
先日書いた「「表現」と主体」という文章に出てくる理論は、私の作曲手法の実態なのである。だから私の音楽は、常に分裂へと向かっていくに違いない。
なお、インヴェンション第1集は全曲が3声書法だったのに対し、こちらはいきなり2声からスタートする。実はインヴェンションと言いながら、今度は2声から3声、そして4声でも5声でもやってやろうじゃないの、という不埒な野望を抱いているところだ。
曲集の出だしの部分としてはこんなものだろうか。これから、多様になっていきます。
なんとなくMP3の音量が他の曲に比べて小さいような気がするのだが、どうしてだろう・・・。