アプロディテ (ピアノ独奏のための) - 八戸イカール国際音楽祭2022の思い出に -
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written 2022/10/9
本作は前作チェロとピアノのための「イカロス」の姉妹編であり、共通のリズム・パターンが登場する。 古代ギリシャ神話の主要な女神の一人、アプロディテは、より原語に近づけるとアプロディーテーというそうだが、英語ではアフロダイテと読むらしい。愛・性・美を司る重要な女神だという。ローマ神話ではウェヌスすなわち誰もが知っている「ヴィーナス」に該当する。
愛と性・美の女神として想像されたアプロディテは、男たちの生み出した願望・憧憬・欲望・執着・陶酔・畏怖のシンボリックな形象である。
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「イカロス」と同様、「八戸イカール国際音楽祭2022」における8/15夜のコンサートで聴いたシマノフスキやカプースチン等の音楽のイメージと、その夜の緊密で極めて上等な諸演奏によって上空へさまよい出るように感じられた音楽のイメージについての思念が、「イカロス」と本作の作曲の原動力となった。
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