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動画、遺書。 [textes/思考/音楽] 2012/11/11
先日書いた「Context of Water」を早速改訂し、予定どおり動画を作った。やや長尺の曲なのでポエムのような、「よくわからんけど意味深っぽい言葉」を付加して。私のやけっぱちみたいな英訳を、お忙しいのにご親切にも、hiro banriさんとTadashi Maedaさんがまともな英訳に直して下さった。ありがとうございました。 言葉が加わることで、楽曲そのものにはない謎のメッセージ性をもっ...
Context of Waterを公開 [textes/notes/音楽] 2012/11/5
九重奏曲、Water Contextsあらため「Context of Water(水の文脈)」が完成したので、とりあえず公開。 「とりあえず」というのは、特に楽譜において、まだ修正すべき箇所が沢山ありそうなため、いったん公開してから後日、こっそりちょこちょこ修正して再アップしようと企んでいるからだ。せっかくの「大曲(私にしては)」なので、楽曲同様、楽譜も時間をかけてマシにしていきたいと思っている...
ゆっくりと、水のように静かさで [textes/notes/雑記] 2012/10/30
いま非常にゆっくりと、毎日ほんの少しずつ書いている曲は、現代音楽スタイルの室内楽曲である。 9重奏。私にしては大きめの編成のアンサンブル作品で、指揮者も必要だろうから、生身で演奏するなら合計10名の音楽家を要する。こんな編成の曲を書いても永遠に誰にも演奏してもらえないだろう。 使用楽器は、piano, violin, viola, violoncello, flute, oboe, clar...
見失われたコンテクスト [textes/notes/雑記] 2012/9/30
ソシュールによる用語を用いて言うなら、シニフィアン(意味するもの)―シニフィエ(意味されるもの)の結びつきは、固有のランガージュ(言語体系)のなかでしか決定されない。 ところが、同じ日本語であっても、話者たちの価値観が多様化し、実際にあらゆる角度からの言表が交錯している場合、語が発せられた背景、コンテクスト(文脈)を理解しない限り、シニフィエを同定することは困難を極めるはずだ。 目の前に存在...
サウンド志向の時代にさからう [textes/notes/雑記] 2012/9/20
ずっと以前にも考え、文章に記したこともあるが、音楽の歴史はいま、「サウンド/音響」重視の方向にどんどん傾いている。 20世紀以降の西洋のクラシック音楽の伝統も、現代音楽の先端のほうでは、モティーフがどうこうというより、「より新しい響き」を追い求めるのが主流になっているかもしれない。 かつてMIDIが全盛だった時代、私は若かったが、やがてネット回線の高速化、家庭のPCのハイスペック化に伴ってM...
「du | vous | you」を公開 [textes/notes/音楽] 2012/9/9
また音楽活動のために出費してしまった。VOCALOID3 Editorとボーカロイドライブラリ「結月ゆかり」を購入。 ニコニコ動画で検索して人気曲をちょっと聴いてみたとき、なかなかいいなということで「結月ゆかり」を選んだのだが、やや声がハスキーで、得意そうな声域はミクよりも低い。もちろん生身の本格的なシンガーほどエモーショナル&パワフルに歌わせることは無理だろうが、どうやらロック調にもマッチす...
さよなら(?)、初音ミク [textes/notes/雑記] 2012/8/19
昨日完成、公開した「共時態 Synchronie」は同日中に動画もでっちあげてYouTubeとニコニコにアップした。 反響は特に良くも悪くもなく、まあ、いつもと同じだ。 ふだんボカロ曲を聴かない人からは「これはボーカロイドの歌がない方がいいんじゃ・・・」とか、ボカロ曲ばっかり聴いている人からは「変わってる・・・おもしろい」とかいう声が上がる。 私はボカロオタクでは全然ないし、声優...
「幾何学詩集:共時態 Synchronie」を公開 [textes/notes/音楽] 2012/8/18
チェロとピアノのための「現代音楽」を書いてしばらく作曲を休んでいたが、今度はボーカロイドを使ったPOP系楽曲を作った。シリーズ「幾何学詩集」の最新作、「共時態 Synchronie」。 ボカロの前作「場所 Topos」とは、聴いての通りおもむきが違う。前作はあくまで「現代音楽」の方向からPOP化したのに対し、今回のはむしろPOPな外見からスタートして音響の複雑化/無調化を試みている。 「残酷な...
美的体験 [textes/notes/雑記] 2012/8/15
おそらくこんな考え方は他の人に支持されないだろうが、私は「美」というものを著しく多様なものと考えている。それはふつう言われる「夕焼け空の美しさ」や「ある陶器の美しさ」「レンブラントの絵画作品の美しさ」だけに限られない。自己の人生におけるある種の記憶、人に爆笑をもたらすような破格のギャグ、ふとめざましく感じるような日常の一瞬、恋愛あるいは単に性的な出来事に蔵された戦慄的な何か、等々、つまりその人に...
共時態の音楽 [textes/notes/雑記] 2012/7/31
レヴィ=ストロースの多文化主義を20世紀以降のもっともまっとうな倫理的規範と考える私にとっては、近代西ヨーロッパの独善的「進歩」文明観は完全に大昔のものでしかない。たとえば、ヘーゲルの歴史観。 ポール・ヴァレリーは第一次大戦後に非常な危機感にかられ、(ヨーロッパの)「滅びる運命」を意識した。 もちろんヨーロッパ文化が滅び去るわけはない。ただ、それまで世界の「中心」を占めていたはずの西ヨーロッ...
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