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集団への融合と無名性
[textes/notes/雑記] 2011/9/14
生後まもない乳児は、自己と外界とが分離しているという認識を持たず、自分という「個」が、世界に住む他者たちと同様に並列して存在している、といった世界観を取得するまでには時間がかかる。ラカンであれば、鏡の中の「自分の像」を認識し自己の身体を獲得する「鏡像段階」が必要だと言うことだろう。 言語習得のレベルで言えば、まず保護者から呼びかけられる「自己の名」を学ばねばならないが、子どもたちを見ていればわ...
弦楽四重奏を追って
[textes/notes/雑記] 2011/8/28
よくクラシック音楽の中でも、弦楽四重奏曲を聴くのを愛好する人は「通」と言われる。本当かどうかは知らないが、私個人の感覚では、とりわけ19世紀以降のオーケストラ曲については、あまり好きとは言えず、音色の豊穣さを縦横に駆使した「面的」な管弦楽曲よりも、「線的」な明快さをもつ室内楽曲の方がずっと好きだ。これはたぶん、J. S. バッハを若い頃愛好したために、常に「線的」なものを求めるという傾向が染みつ...
残された時間
[textes/notes/雑記] 2011/7/15
十代の頃はレイモン・ラディゲに憧れていて、自分も20歳くらいで死ぬんじゃないかなと思っていた。 二十代になると、モーツァルトやシューベルトのように、せいぜい35歳くらいで死ぬだろうと予想した。 ところが、いつのまにかずるずると40歳を越えてしまった。たいしたこともない人生なのに、だらだらと過ごしてきている。 自分の父は六十代で、姉は三十代で、ともに癌で死んだので、自分もやはり癌で死ぬにちが...
「THING」配信開始
[textes/notes/音楽] 2011/6/8
東日本大震災のチャリティ企画「#charity_song」に参加した私のボカロ曲「THING」がiTunes Store、Amazonで配信が開始された。有料配信だが、売り上げのアーティスト収益部分は、被災地に全額寄付される仕組み。 収録されている「charity songs 511」アルバム単位で1,200円、1曲購入で150円。私個人の曲としては、目標ダウンロード3名。被災地支援のためと思...
「Genesis of Time」公開
[textes/notes/音楽] 2011/5/14
ヴァイオリン、ピアノにエレクトロニクスを組み合わせたクラシカル・スタイルの曲「時の生成 Genesis of Time」を本日公開。 曲としては4月下旬に完成していたが、なんとこの曲の独奏パートをエクアドル在住のヴァイオリニスト、前田ただしさんが演奏し、録音してくださるという、願ってもないお話をいただき、私の貧弱なソフト音源と差し替える形で、ミックスし直した。 さすが生身の人間がつむぎだすパ...
Progress Eve完成
[textes/notes/音楽] 2011/4/2
前作「CPU」は1月22日に完成。その後、動画作ったり頼まれた絵を描いたりして、新しい曲に取りかかったのは3月はじめ頃。しかし歯肉炎の強烈な痛みに悩んでいたら今度は3月11日、東日本大震災。原発事故のニュースに翻弄され、無為の内に時間はどんどん過ぎた。 やたら時間がかかり、ようやくできた本作「Progress Eve」は、一応「プログレッシブ・ハウス Progressive House」のつもり...
大震災を経て
[textes/notes/雑記] 2011/3/20
3月11日金曜日、日本史をおおきく屈曲させるほどの東北・関東大震災(東北大震災)が起こった。 私はその数日前から奥歯が痛く(歯周病/歯周炎)、当日は午前中歯医者に行き、午後から仕事に行ったのだった。 14時46分頃、大きな地震があった。北海道も、私の職場付近は震度4くらいだった。大きく横方向に、やたら長い時間揺れたので、棚のものが落ちたりとか何か倒れたりはしなかったが、かなり騒然となり、建物のチェ...
アニメーションPVをつくった
[textes/notes/音楽] 2011/2/4
先日完成した初音ミクボカロ曲「CPU」、「サビ以外はポップじゃない」という一部の方のご意見もいただいたが、自分としては、反=POP要素(変拍子、和声的逸脱)を内包しつつも完全にPOPな外形をもった作品であって、自分としてはあまり得意でない/好きでない「ふつうのメジャーキー」に則った曲調にしては、そう悪い出来とも思っていない。周囲ではとくに評判よくもないようだけれども。 これまでボーカロイド曲を作る...
人はどこから無調を感じるか
[textes/notes/音楽] 2011/1/27
先日公開した「CPU」というボーカロイドを使った曲だが、「サビはポップだが、サビ以外の部分は無調で、カオス」という感想を2人の方からいただいて、かなり驚いた。サビ前のAメロ・Bメロの部分は、私の中では全然「無調」ではないからだ。確かに、ややアグレッシブな和音付けはしているものの、いつもより控えめであって、この部分を無調と感じる人がいるというのは、もの凄い「感覚の違い」なのではないかと思った。 試し...
冗長性の音楽
[textes/思考/音楽] 2011/1/24
先日も書いたように大学生時代、ピアノの練習にずいぶん時間をかけたが、J.S.バッハ以外にはバルトークのミクロコスモスをちょこっと弾いたくらいだった。平均律クラヴィーア曲集などのフーガは、その書法が稠密であるため、練習するあいだにもさまざまな音の発見があって、その都度興味をかきたてられる。それが快感だった。 逆に、みんなが大好きなショパンやシューマンの楽譜は、全然弾く気にならなかった。ちょっと楽譜を...
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